レアンドロ・エルリッヒ 「反射する港」
レアンドロ・エルリッヒ 「雲」

概要

レアンドロ・エルリッヒは、国際的に活躍するアルゼンチン出身の現代アーティストで、日本では金沢21世紀美術館に恒久設置された《スイミング・プール》の作家としても知られています。

大型のインスタレーションから映像まで、エルリッヒの作品は視覚的な錯覚や音の効果を用いて、わたしたちの常識に揺さぶりをかけます。一見どこにでもある見慣れた風景ですが、よく見ると、水がないのに舟が浮かんでいたり、人々がさまざまなポーズで壁に張り付いていたりと、その異様な光景に観客は驚きと違和感を覚えることでしょう。自分が見ていることは果たして現実なのか、という疑いを抱くとともに、いかに無意識のうちに習慣にとらわれて物事を見ているか、という事実に気付くのです
本展は、エルリッヒの四半世紀にわたる活動の全容を紹介する、世界でも過去最大規模の個展です。新作を含む44点の作品を紹介し、その8割が日本初公開となります。作品を通してわたしたちは、見るという行為の曖昧さを自覚し、惰性や習慣、既成概念や常識などを取り払い、曇りのない目で物事を「見る」ことで、新しい世界が立ち現われてくることを、身をもって体験することになるでしょう。

森美術館ホームページより引用

https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/LeandroErlich2017/

展示室入り口から真っ暗な通路を抜けると、パッとスポットライトを浴びたボートが何艘か目に飛び込んできます。ゆらゆらと揺れていて、まるで水に浮かんでいるように見えます。

実はこれ、水は一切使われていません。上下2対に作られたボートとコンピューター制御で再現された揺れで、まるで本物の水面にボートが浮かんでいるかのような光景を創り出しているという、トリックアートのような作品なんです。

エルリッヒの作品といえば、概要文にもある通り21世紀美術館にある「スイミングプール」が有名です。上から見ると水が満タンに張られたプールに見えるのに、実は透明ガラスの表面に浅く水が張られているだけで、その下はただの水色の空間というものです。鑑賞者は下の空間にも入ることができ、上の鑑賞者を天井の水面越しに見ることができるという、固定概念を揺さぶるような体験ができます。

エルリッヒの作品は一貫して見る人を「なにこれ。どういうこと??」と一旦惑わせますが、しかし最後は「ああ、そういうことか!」と種明かしをしてくれる仕組みになっています。固定概念を疑い、カラクリを探り、真実を知るという一連の体験がどんな人でも楽しめるのが特徴です。

誰でも気構えずに楽しむことができるエルリッヒ展ですが、テーマを詰めて考えてみると意外と深い。そんなところが魅力の展示です。

会期
2017.11.18(土)~ 2018.4.1(日)
会期中無休

開館時間
10:00~22:00(最終入館 21:30)
※火曜日のみ、17:00まで(最終入館 16:30)

会場
森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)

料金
一般  1,800円
学生(高校・大学生)1,200円
子供(4歳~中学生)600円
シニア(65歳以上)1,500円

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