1日体験講座・空気遠近法で山を描こう!★6/12(土)
2020年2月9日ネコを描くとき知っておきたい、ネコの体の構造
2020年3月15日リンゴとブドウをモチーフにした水彩画の制作過程を紹介します。
左から自然光が入る環境で描きました。
左から自然光が入る環境で描きました。
1.鉛筆で下描きをする
まずは2BかBの鉛筆で、大まかなあたりをつけてみましょう。
この段階では細かい形は追わずに、だいたいのボリュームと位置だけ意識するのがポイントです。画面(紙)のどのあたりにどう配置したら構図が良くなるか探ってみましょう。
この段階では細かい形は追わずに、だいたいのボリュームと位置だけ意識するのがポイントです。画面(紙)のどのあたりにどう配置したら構図が良くなるか探ってみましょう。
だいたいのボリューム感をちょうど良い場所に捉えたら、次に形の詳細を描いていきます。
この段階で台に落ちる影も捉えておきましょう。このとき可能な限り力を抜き、ふんわりとした線で影を描いてください(画像は鉛筆の線を見やすく強調して加工してますが、実際はもっと薄く曖昧な線で描いてます)。
この段階で台に落ちる影も捉えておきましょう。このとき可能な限り力を抜き、ふんわりとした線で影を描いてください(画像は鉛筆の線を見やすく強調して加工してますが、実際はもっと薄く曖昧な線で描いてます)。
上の画像はリンゴとブドウの形の変化を稜線(水色の線)として表したものです。形と線が整ってきたら、水色の線のような稜線を探して描いてみてください。影と同じくぼんやりと曖昧なタッチで描きましょう(稜線は光と影の境目でもあります)。
リンゴの形の大きな特徴として、横の断面が5角形になっていることが挙げられます。横方向の水色の線を見てみるとわかりやすいと思います。リンゴの稜線を追うときは、5角形を意識してみましょう。ブドウはリンゴほど角張ってないので、光と影の境目を見たまま追っていきます。
リンゴの形の大きな特徴として、横の断面が5角形になっていることが挙げられます。横方向の水色の線を見てみるとわかりやすいと思います。リンゴの稜線を追うときは、5角形を意識してみましょう。ブドウはリンゴほど角張ってないので、光と影の境目を見たまま追っていきます。
2.下塗りをする
下描きが終わったら絵の具の段階です。まずは黄色系の色で下塗りをします。ハイライト(てかり)の部分はなるべく残しておきましょう。
今回リンゴとブドウでほぼ同じような色を下塗りしましたが、ブドウは少し彩度高めの色を薄く淡い感じに調整してます。物によって少しずつ色味が違うと思うので、目の前のモチーフを観察して、黄緑っぽくしたり赤っぽくして下塗りの色を調整してください。
影にも軽く同色を下塗りしておきます。
今回リンゴとブドウでほぼ同じような色を下塗りしましたが、ブドウは少し彩度高めの色を薄く淡い感じに調整してます。物によって少しずつ色味が違うと思うので、目の前のモチーフを観察して、黄緑っぽくしたり赤っぽくして下塗りの色を調整してください。
影にも軽く同色を下塗りしておきます。
3.固有色に近づけていく
下塗りの次は固有色を塗っていきます。
まずは薄めにそれぞれの色を置いてみましょう。多少の滲みやむらは気にしなくて大丈夫です。影にも同色を塗っておきます。リンゴの赤とブドウの緑が混ざり合う部分や淡くぼやけた部分など、色の変化を繊細に追いましょう。
まずは薄めにそれぞれの色を置いてみましょう。多少の滲みやむらは気にしなくて大丈夫です。影にも同色を塗っておきます。リンゴの赤とブドウの緑が混ざり合う部分や淡くぼやけた部分など、色の変化を繊細に追いましょう。
全体に色を塗って乾いたら、2度目の塗りに入ります。ハイライトは可能な限り最後まで塗り残していきます。
リンゴは下描きで描いた稜線を意識しつつ、模様を描き入れていきましょう。このとき模様の方向に注意してください(5角形の形に沿って方向が変化します)。
ブドウも稜線を境に、丸みを意識して影部分を塗り重ねていきましょう。
リンゴは下描きで描いた稜線を意識しつつ、模様を描き入れていきましょう。このとき模様の方向に注意してください(5角形の形に沿って方向が変化します)。
ブドウも稜線を境に、丸みを意識して影部分を塗り重ねていきましょう。
リンゴは「模様を描く」→「上から薄い赤や黄色を重ねる」という工程を何度か繰り返して、模様やハイライトの際を馴染ませていきます。下1/3か1/4くらいは赤はあまり塗らず、代わりに紫などの影色を塗って光と影の差をつくりましょう。
ブドウは前段階と同じく丸さを意識しながら光と影を作っていきます。
ブドウは前段階と同じく丸さを意識しながら光と影を作っていきます。
4.細部を描き込んで完成
リンゴはへた周りを含む全体の色味を調整して完成させます。
ブドウは透明水彩の白を使って、白く曇った部分の色味を描き入れます。白く曇ってない鮮やかな部分もあると思うので、丁寧に塗り分けてください。
ブドウは透明水彩の白を使って、白く曇った部分の色味を描き入れます。白く曇ってない鮮やかな部分もあると思うので、丁寧に塗り分けてください。