水彩色鉛筆で描く家
2019年8月24日透明水彩で描くユリ
2019年10月26日下の写真を元に、ネコの描き方を解説します。フルサイズの写真はキャプションのリンク先からダウンロードできます。
この記事と一緒に「ネコを描くときに知っておきたい、ネコの体の構造」もぜひご覧ください。
描き方を学べる1DAY講座を開催中です!詳しくはこちらをご覧ください。
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1.鉛筆で下描きをする
まずは柔らかめの鉛筆(Bか2Bくらい)で下描きをします。
最初はアウトラインや細部は描かずに、楕円を使って3つの部位(頭部、胸部、腹部)のボリュームと位置関係だけ描いてみましょう(「ネコを描くときに知っておきたい、ネコの体の構造」参照)。
複雑な形を描くときは、[ボリューム&位置関係]と、[アウトライン]を段階的に分けて描くと捉えやすいです。この段階では楕円を使って[ボリューム&位置関係]を捉えたところです。
複雑な形を描くときは、[ボリューム&位置関係]と、[アウトライン]を段階的に分けて描くと捉えやすいです。この段階では楕円を使って[ボリューム&位置関係]を捉えたところです。
それぞれの楕円が描けたら、頭部に縦の中心線と、その上に目、鼻、口の高さを補助線として描き入れましょう。ここでバランスが崩れていると、アウトラインを被せたときに違和感が出てしまいます。この段階で3つの楕円と補助線のバランスをしっかり整えてください。
この下描きの線は見やすくするためデジタルでくっきり描いてますが、鉛筆で実際に描くときはすぐ消せるような柔らかく弱い線で描いてください(色鉛筆に入る段階で鉛筆の線は全部消してしまいます)。
この下描きの線は見やすくするためデジタルでくっきり描いてますが、鉛筆で実際に描くときはすぐ消せるような柔らかく弱い線で描いてください(色鉛筆に入る段階で鉛筆の線は全部消してしまいます)。
次に耳のボリュームを描きます。最初に中心線を境に、左右に耳の内側の付け根のポイント(赤い点)を先に割り出しましょう。そこから耳の長さ、傾き、幅を意識して丸い三角のような形で耳のボリュームを表します。耳の細部やアウトラインはこの段階で描く必要はありません。ごくシンプルに丸い三角っぽい形を使ってバランスをとってください。
次に目、鼻、口の補助線に従い、それぞれのパーツを表す土台となる形を描き入れます。
目は角膜(黒目)を表す円、鼻は丸みをおびた逆三角、口はとりあえず人の字のような形で良いでしょう。
目は角膜(黒目)を表す円、鼻は丸みをおびた逆三角、口はとりあえず人の字のような形で良いでしょう。
顔のパーツをそれぞれシンプルな形に描いたら、次は目の形=まぶたを描いてみましょう。
ネコのまぶたは丸い角膜に覆いかぶさるような構造をしています。最初に描いた円の形に軽く沿うような意識でアウトラインを探ってください。
手順としては、まず上まぶたを目頭から目尻にかけて描き入れます(左図)その次に、下まぶたを上まぶたの下に入りこむような意識をもって描き入れます(右図)目頭の黒い三角形もこの時点で描いておきましょう。
ネコのまぶたは丸い角膜に覆いかぶさるような構造をしています。最初に描いた円の形に軽く沿うような意識でアウトラインを探ってください。
手順としては、まず上まぶたを目頭から目尻にかけて描き入れます(左図)その次に、下まぶたを上まぶたの下に入りこむような意識をもって描き入れます(右図)目頭の黒い三角形もこの時点で描いておきましょう。
鼻の形は、最初に描いた丸みをおびた逆三角形の両脇に、左右それぞれ鼻の穴を描き入れます(左図)
鼻の穴が描けたら、アウトラインを整えて鼻の形が完成です(右図)
鼻の穴が描けたら、アウトラインを整えて鼻の形が完成です(右図)
楕円に毛皮を被せて、下描きが完成したところです(実際の制作過程)。上でも説明してますが、下描きの線は後で消す必要があるので、弱く曖昧な線で描いてください。
2.色鉛筆で清書する
鉛筆の下描きでだいたい形が定まったら、水彩色鉛筆で清書していきます。
描き終わったら、練りゴムで鉛筆の線を全て消しておきましょう。色鉛筆の線は練りゴムをかけてもだいたい残るので心配はいりません。鉛筆の黒と色鉛筆の顔料が混ざると色が濁るため、この段階で鉛筆の線を消してしまうことをおすすめします。
描き終わったら、練りゴムで鉛筆の線を全て消しておきましょう。色鉛筆の線は練りゴムをかけてもだいたい残るので心配はいりません。鉛筆の黒と色鉛筆の顔料が混ざると色が濁るため、この段階で鉛筆の線を消してしまうことをおすすめします。
3.色をつけていく
ここから〈色鉛筆で描写〉→〈水で伸ばす〉という手順を基本に進めていきます。 いきなり濃密に色を塗りこんでいくのではなく、少しずつ薄い色を塗りつつ水で伸ばしていきましょう。いきなり濃い色を塗ってしまうと、水で伸ばす段階でむらができやすくなるので、薄く塗ったらすぐ水で伸ばすのがコツです。
また、水で伸ばすときは一気に塗り広げるのではなく、色鉛筆の色の変化をなるべく壊さないように、水分量や動かす部分をコントロールしながら進めましょう。
また、水で伸ばすときは一気に塗り広げるのではなく、色鉛筆の色の変化をなるべく壊さないように、水分量や動かす部分をコントロールしながら進めましょう。
4. ヒゲや目を描き入れて完成
最後に目とひげを描き入れて完成です。
目の色は黄緑をベースに、真ん中の瞳孔付近をオレンジと茶色の混色、目の下部分を水色かターコイズブルー、目の上部分(まぶたのすぐ下)と瞳孔を青と茶色の混色で塗り、色の変化を作ります。目のハイライト部分は何も塗らずに、紙の地色を残します。
ひげはガッシュ(不透明水彩)の白を使って描きました。手首と指の動きを利用して、なめらかな曲線を描きましょう。
目の色は黄緑をベースに、真ん中の瞳孔付近をオレンジと茶色の混色、目の下部分を水色かターコイズブルー、目の上部分(まぶたのすぐ下)と瞳孔を青と茶色の混色で塗り、色の変化を作ります。目のハイライト部分は何も塗らずに、紙の地色を残します。
ひげはガッシュ(不透明水彩)の白を使って描きました。手首と指の動きを利用して、なめらかな曲線を描きましょう。