描き方ガイド「透明水彩で描くリンゴ」
2021年7月13日描き方ガイド「透明水彩で描く空と海」
2021年7月28日
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下描きはBか2Bくらいの鉛筆を使います。
下描き解説図が示すように、角度によっては花びらが手前に伸びて短く見えたり、真横に伸びて長く見えたりします。その長さの変化の関係を最初にだ円のガイドラインで示しておくと、バランスよく立体的に描きやすいです。
下描き1では花びらを一つ一つ根気強く描いていきますが、この段階では極力単純な形で捉えましょう。単純な形で描く分、花びらの位置や大きさの関係に集中することができます。
単純な花びらを全体的に描いたら、それを元に細かい形を描き加えて下描きを完成させます(下描き2)。
まずは黄色を全体的に塗っていきます。明暗を意識して濃淡を出しながら塗ると良いでしょう。葉や中央のこげ茶のところなども分けて塗らず一気に塗ってOKです。この段階は思いきりよく大らかに筆を動かしてください。
下塗りが乾いたら花びらの筋など細部を塗り重ねていきます(塗り重ね1)。光が当たっているところは塗りすぎないように注意してください。
次に葉や茎の緑や、中央部分も塗っていきます(塗り重ね2)。中央部分はベース色として赤茶系を塗りました。品種や状況によってベース色は様々だと思うので、よく観察して色を決めてください。中央の更に中央部分はベース色が湿っている間に濃い目のこげ茶を滲ませました。
仕上げに中央の茶色い部分の細部を描いて完成です。
茶色い部分の描き方はいろいろありそうですが、私は細い筆(面相筆)を使って、短めなストロークを手早く重ねました。あまり細かく描かなくても大丈夫です。平筆の先でざっくり描いても良いと思います。